日経新聞の折り込み広告をご覧になってご連絡いただきました。
昔からある、「蔵」の補修をお願いしたいけどできますか?
との電話口でのお話でした。
状態が不明なので一度現地を確認させていただきました。
築100年以上は経っている立派な蔵です。
臼杵市などにはまだまだこういった建造物が数多く存在します。
が、やはりなかなか手入れが行き届かないというのがどこのお宅も現状なようです。
A様宅の蔵においては、
軒先が完全に損傷しており、下地があらわになっています。
プラス、樋も傷みが激しく役割を満たしていません。
外壁のほうは、何年か前によそで板金を上張りしたそうです。
Aさんとの話では、私の打ち合わせで3社目だそうです。
1社目は、うちでは工事ができません。
2社目は、工事はできますが、見積金額がだいぶお高い。
3社目にたまたまタイミングよく当社の広告をご覧になったそうです。
当社の職人とも現場で打ち合わせを行った末、2社目の見積もりよりだいぶ低予算でできる
算段がつき、ご契約と至りました。
この道ウン10年のベテラン左官職人さんと工事に入ります。
もう70代というのに足取りは軽く、手際よく仕事をしてくれます。
お施主さんとも、休憩時間に話をしましたが、この地域で前はたくさん左官仕事をおこなったとのことでした。しかし昔はたくさんいた職人さんが今はこの地域では一人もいなくなったそうです。
ましてや、このような蔵の修繕などは今の職人さんはおこないません。当然、新規に蔵なども建てません。
工事期間中には何度も何度も、職人さんの育成をしていかな!とおっしゃっていました。
工事のほうも、雨の心配もありましたが、予定通りの段取りで終了しました。
母屋のほうもご相談いただきましたので、追っての工事とさせていただきました。
こういったベテラン職人さんにはこれからも長く仕事をしてもらいたいものです。
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